Floaters & retinal disease

飛蚊症・網膜疾患

視界に黒い点や糸くずのようなものが見える『飛蚊症』。加齢による生理的なものが大半ですが、急に増えた・光が走る・視野の一部が暗いといった症状は、網膜剥離・網膜裂孔・硝子体出血などの重大な病気のサインかもしれません。眼底検査による精密診断で重要な疾患を見逃さない体制を整えています。

急変時は当日対応 散瞳眼底検査 専門医療機関と連携

飛蚊症とは

飛蚊症は、視界に黒い点・糸くず・蚊のようなものが浮かんで見える症状です。目の中を満たしている『硝子体(しょうしたい)』というゼリー状の物質に濁りが生じることで、その影が網膜に映って見える現象です。

飛蚊症には『生理的飛蚊症』と『病的飛蚊症』があり、見分けるには眼底検査が必要です。

生理的飛蚊症 vs 病的飛蚊症

タイプ主な原因特徴対応
生理的飛蚊症加齢による硝子体の変化、強度近視数は少なく、急激な増加はない経過観察
病的飛蚊症網膜裂孔/網膜剥離/硝子体出血/ぶどう膜炎 等急激に増えた・光が走る(光視症)・視野の一部が暗い緊急の精密検査・治療が必要

至急の受診が必要なサイン

以下の症状がある方はすぐにご来院ください

・飛蚊症が急激に増えた(一気に数十個・数百個になった)
・視界の隅でピカッと光る(光視症)
・視野の一部が黒いカーテンで覆われたように見える
・急に視力が下がった
・物が歪んで見えるようになった

これらは網膜裂孔や網膜剥離の前兆である可能性があります。放置すると失明につながる可能性があるため、お電話のうえ早急にご来院ください(04-2944-8380)。

当院の検査

  • 視力検査・眼圧検査
  • 細隙灯顕微鏡検査
  • 散瞳眼底検査(瞳孔を広げて網膜全体を観察。最も重要な検査)
  • 3D-OCT(光干渉断層計):網膜の断層撮影
  • 必要に応じて視野検査・蛍光眼底造影
散瞳検査時の注意

瞳孔を広げる目薬を使用すると、検査後4〜5時間ほど強いまぶしさを感じ、近くが見えにくくなります。検査当日のご自身での運転は控えてください。ご家族の送迎、または公共交通機関でのご来院をお願いします。

治療について

生理的飛蚊症

病的なものでないと判断された場合、特別な治療は不要です。気になる症状がある時は再度ご相談ください。

網膜裂孔(網膜剥離になる前段階)

レーザー光凝固術により裂孔の周囲を固め、剥離への進行を防ぎます。症状によっては当院では対応せず、信頼できる網膜専門の高次医療機関に速やかにご紹介します。

網膜剥離

手術が必要です。当院で診断後、緊急で網膜手術可能な医療機関へご紹介します。

硝子体出血・ぶどう膜炎・黄斑疾患

原因に応じた治療を行います。専門治療が必要な場合は速やかに連携医療機関へご紹介します。

よくある質問

飛蚊症は治りますか?
生理的飛蚊症の場合、症状を完全に消す治療は確立されていません。ただし日常生活への支障は徐々に慣れていく方が多く、定期検査での経過観察が中心になります。病的飛蚊症の場合は原因疾患の治療が優先されます。
検査だけでも受けられますか?
もちろんです。気になる症状がある場合、検査だけのご来院でまったく問題ありません。重要な疾患を見逃さないために、検査だけでも一度受けることを強くおすすめします。
近視が強いと飛蚊症になりやすい?
はい、近視が強い方(特に−6D以上)は硝子体の変性が早期から進みやすく、飛蚊症や網膜裂孔・網膜剥離のリスクが高くなります。定期的な眼底検査をおすすめします。
検査は痛いですか?
散瞳検査の点眼は少ししみる方もいますが、痛みはほとんどありません。検査自体も光を当てて観察するもので、痛みはありません。
急に光がチカチカ見えるのですが、緊急ですか?
光視症(光がチカチカ・ピカッと見える)は網膜裂孔や網膜剥離の前兆である可能性があります。様子を見るより、当日中の眼科受診をおすすめします。当院に直接お電話ください。

飛蚊症・網膜疾患が気になる方へ

気になる症状は早めの受診を。急に増えた・光が走るなどは当日中のご来院を強くおすすめします。